バーミヤンは海外進出するべき

バーミヤンで秋のメニューを二つ食べてきた。
海老ときのこのカレービーフン。この組み合わせなら不安はなく、当然のように美味い。期待通りだ。
上海チキン。柔らかいローストチキンを自分で切り分けて、甘辛いソースを付けて食べる。普通に美味い。
どちらも夏のメニューに出た甘海老フライの金沙炒ほどのインパクトは無いが、こちらの期待を裏切ることのない、そつのない仕事ぶりは立派。
この癖の無さはアジアだけでなく欧米・中東・アフリカでも充分通用するという確信があるし、華僑や華人がそういう地域に中華料理店を出すならバーミヤンを手本にしても不思議ではないとすら感じる。しかしバーミヤンが海外進出するという話は聞こえてこない。なぜなんだろう。
現場の回しかたはそれぞれのお国ごとに事情はあるだろうけど、レシピと調理はそれこそ誰が作っても同じように出来上がるよう徹底的にシステム化されているのだから、輸出できないわけはないと思うのだが。
製造業で外国勢に追いつき・追い越されている今こそ、サービス業の輸出で稼ぐことは日本の数少ないチャンスの一つのはずだ。無闇に急かすつもりはないが、バーミヤンのやり方を海外で真似されたらその地域へ進出するメリットが大幅に失われるのだから、もたもたしてていい話でもない。そのうち中国の実業家がバーミヤンに提携を持ちかけてきて、ブランドだけ貸して経営はそちらに握られる破目になる予感がする。