KFC ビストロ風ハンバーグサンド

KFC ビストロ風ハンバーグサンド
KFCで昨日2月5日発売開始。
公式サイトで調理時間に15分かかるとあったので、じっくり待たされたあと出来たてが出てくるのかと思ったら、チキンと同じでケースに並んでる作り置きが即座に出てきた。
公式サイトの写真では随分ボリュームがありそうに見えた。
しかし実際には直径で言えばマクドナルドの小さいハンバーガーと同じくらい。
カロリーはたったの366kcalで、マクドナルドで言えばチキンクリスプ(366kcal)やフィレオフィッシュ(359kcal)あたりのクラス。物足りない。
パティはモスバーガーの「とびきりハンバーグサンド ビストロ風マッシュルームソース」と同じく合い挽き肉。
お陰でビーフらしさもポークらしさも影を潜めている。
挽き方は細挽きで、粗挽きを好む自分には食感が柔らかすぎて歯応えが足りない。
ソース? 印象に残ってない。たぶん普通のデミグラス。
これが490円のハンバーガーかぁ‥‥。フィレオフィッシュは270円、チキンクリスプなんか100円だよ。
美味いか不味いかで言ったら美味いと答えるけど、公式サイトの専用ページで匂わせてるような高級感は感じられず。
そして何より物足りない。食べる前より空腹になってきた。帰ったらカップラーメンでも食べるか。


あと、モスバーガーに続いてまたもやビストロ風。正直このビストロ風という表現の違和感が辛い。
「ビストロ風」=「フランスの大衆食堂風」のつもりで使っているならまだいい。
その言葉に具体的な風味を感じられなくても、イメージ戦略として「高級路線とは違う、大衆向けのフランス料理」を主張するのは、理屈としては分かる。
だが実際にはビストロ風を名乗る料理はどれもこれも高級フレンチのつもりで使っている。
今回のビストロ風ハンバーグサンドに至っては「超一流フレンチのシェフ」を広告に招聘し、Twitterキャンペーンで「超一流フレンチの極上ランチ・ディナーコースへご招待」している。
フランス風かフレンチで通じる場面で、わざと別の表現で洒落た感じを出そうとするさもしさに、見ている方がむず痒くなる。
英語圏のウェブサイトを"bistro style"で検索すると、この言葉は主に店舗のスタイルがフランスの大衆食堂風であることを示すために用いられている。
料理の特徴を示す言葉として用いられるためにはまず「ビストロ風料理」なる概念が社会全体で共有される必要があるが、日本国内にそこまでの共通認識は無いだろう。
またもや日本人は横文字に勝手な意味付けを行なって、海外から奇異な目で見られようとしているのではないのか。
この記事ではせめてもの抵抗として、Permalinkでbistroではなくfrenchを用いている。