かつや 増し増しチャーシューエッグチキンカツ丼

本日発売、税込み853円。増し増しではない方(チャーシュー半減)は637円。
かつや 増し増しチャーシューエッグチキンカツ丼
丼の縁にチャーシューを垂らすこの盛り付けはどこかの意識低い系ラーメンを真似たように見える。日本だけでなく世界のどの文化圏でも眉をひそめられそうなこのメニューは初見から悪印象で、来年以降の定番になるような展開を避けるためには売り上げに貢献しないよう今回は見送った方が良いかと思っていた。かつやは元より上品な店ではないが、意図的に下品な方向へ舵を切るのはおかしい。
しかし複数の報道で『チキンカツをチャーシューで巻き込む“肉×肉”の味わい』という表現がされていて、おそらくアークランドサービスからのプレスリリースの引き写しなのだろうけど、そう言われてみるとチキンカツをチャーシューで巻いて食べた経験はない。なんとなく想像は付くけど、想像とは違う結果になる可能性も充分ある。結局、食べた上で評価をするという従前からの方針通りになった。
チキンカツの下にキャベツが薄く敷かれるのを知っていたが、多分これは邪魔なだけなのでキャベツ抜きで注文。
到着したら最初に目玉焼きの白身を食べ切り、卵黄の柔らかい部分をチキンカツにまぶす。全体に行き渡るほど量がないのは残念。
チャーシューでチキンカツを巻こうとするが、この程度の面積では到底足らず、巻くというよりただ一緒に食べる感じになる。味付けはシンプルなたまり醤油で、深みはないし塩気に頼り気味でもあるが、美味しい方ではあると思う。チャーシューとチキンカツを同時に食べることによる相乗効果はとくにない。チャーシューはチャーシュー、チキンカツはチキンカツという感じ。一方がもう一方に負けて消えるという風ではないので無駄になってるわけではないけど、また食べてみたいという組み合わせでもない。
またチキンカツはいかに油っぽさを感じさせずに食べてもらうかが勝負どころの一つだが、このメニューからはそういう努力の痕跡が全く見当たらない。初っ端から油っぽさを感じ、終盤ではもう勘弁して欲しいという気持ちになってくる。
そして最後、ご飯をかきこもうとして困ったことに気付いた。チャーシューでべたべたになった縁を手で掴む気にはならない。汁気が貫通しない程度まで紙ナプキンを重ねることも考えたが、手を滑らせて丼を取り落とすリスクを背負ってまでやることではない。顔を丼に近づけて犬食いするのは論外。というわけで甚だ不本意ではあるが少量のご飯を残して退出した。やはりこの盛り付けは駄目。