吉野家の鰻丼 490円

たまらなく肉が薄かった。偶然かも知れないと思い数日後にもう1回頼んでみたがやはり薄かった。3度目はないだろう。ローエンド狙いという気がした(単にこれ以上のグレードの鰻を買い付けることができないだけかも知れないが)。全国レベルのチェーン店の看板を背負って客前に出せる限界の商品だろう。この値段なら仕方ないと我慢してもらえるギリギリのラインだろう。これ以下の品質ではどんなに安くても承服できない。あるいはもう全然別の道を模索するしか。例えば。

  • 調理法を工夫して、あと何か添加物を使って、肉をふんわり膨らませてボリューム感を出す技術。
  • 別の魚肉を使ってタレで鰻と思わせる技術(カニカマ的な)。
  • 鰻丼・鰻重をあきらめて全然違う料理を考案する。鰻ちらし寿司とか言って超薄切りのスライスを3枚くらい乗せるとか。

ひどいことを書いてるようだが、ローエンド狙い自体は評価している。コンビニ鰻重でも中国産が700円(でも吉野家よりはずっといい)、国産が1400円というマーケットだ。鰻重ごときにそんな金出せるか、という層に490円という値段で食い込もうとする意気は買う。
鰻の完全養殖自体は成功しており、あとは商業的に引き合う値段までコストが下がるのを待つだけらしいが‥‥こればっかりは自分が生きているうちには無理かも知れん。まあそれまで中国の業者がスルガ海山で稚魚や卵を乱獲しないよう、監視する仕組みを作って欲しい。アメリカ領ということもあって簡単ではないだろうが。