VORNADO / ボルネード610

世界一有名なサーキュレータ(空気攪拌用の扇風機)。アメリカ人ぽく言うとヴォーネイドウ(ネにアクセント)。かつてはボルナドと書かれていたが、輸入代理店のエヌエフ貿易によれば現在はボルネードである。ボルテックス(渦)+トルネードという本来のネーミングに従った模様。最小モデルの183を使い続けていたが、先日おなくなりになった。回転数が下がったり上がったり不安定になったかと思うとしばらくして完全に動かなくなった。掃除もせず何年も最大回転で回しっぱなしだったので、まあ仕方ないよなという感じ。アメリカ本国だと lifetime warranty (永久保証)だそうだが、日本では直接販売してないので代理店による1年保証のみ。

最初に購入したとき、その無骨で機能性だけのデザインに笑ってしまった。明らかに日本の家電のセンスではない。優しさのかけらもなく、インテリアとしては最悪である。中華料理屋の天井近くに置いてあったりもするが、子供心に怖かったのを覚えている。

普通の扇風機は前方に広い角度で送風し、人体に風を当てることを目的としている。ところがボルネードの場合はファンの周囲を短い円筒で囲って整流し、細くて勢いのある空気をできるだけ遠くまで送り出すことが目的になっている。ボーイングの社員が作ったということなので、流体力学的に計算されたデザインであることがうかがわれる。もっとも今は他にもサーキュレータを作る会社はあるので、もはやボルネード独自の技術とは言えないかも知れない。それでもボルネードを選んだのは何となく頑丈そうだったからだ。

で、ついでなので2代目としては、値段は大して変わらないが1ランク大きいモデル610を注文した。これはサイズはあまり変わらないがファンの直径が広く、最大回転時で回転数は183より低いのに風量は1.5倍なのだ。これを床にセットし、斜め上に吹き上げさせる。ううむ、ロフトの上にまで風が巻き起こる、つーか寒い!(冬だし。)これがない2日間は辛かった。ロフトは上と下で物凄い温度差が出るのですよ。今後もボルネードにこだわるかは分からないけど、サーキュレータは必需品ですな。これがあればエアコンなしでも服の調節でしのげるしね。まあ、エアコンが壊れたまま放置してる自分が悪いんだけどね。