絶品チーズバーガーとGバーガー

絶品チーズバーガーをdisりつつGバーガーを褒め称えます。意見を異にする人は読まない方がいいでしょう。
まずロッテリア絶品チーズバーガー参照)。まずあの写真がすでに誇大広告でしょう。なんか物凄いボリュームのパテ(肉)が挟んであるように見えますが、実物はごく普通のサイズです。アメリカ人なら一口で食べ終わります。名前も言いすぎです。絶品て。ロッテリアが全力を出してあれだと思われたらむしろイメージ落とすでしょう。絶品と言われたら、客は何か極上の代物を期待します。それで出てくるのがこれですから。
味の方は、チーズは確かに随分とコクのあるものを使ってるのは分かります。明らかにプロセスチーズではありません。チーズ単体で食べても旨いであろう味わいは評価します。でもそれ以外は普通としか言いようがありません。パテの厚さが通常の2倍だなんて信じられない。あれで2倍なら通常はどれだけ薄いのかと。火を通して縮んだのかも知れませんが。パンも広告では色々言ってますが、感想はとくにありません。
結論としては、チーズだけ上等なものを使った普通のチーズバーガーです。ただしこの商品、単品で360円です。高いと言えば高いのですが、既存のチーズストレートバーガーは320円ですし(普通のチーズバーガーは130円ですが)、ぼったくられたというほどの印象ではありません。尊大なネーミングと煽りすぎの広告を別とすれば、まあ、こんなものでしょう。期待させすぎて報いることができなかったという広告戦略の失敗です。
で、対抗馬がベッカーズのGバーガー、正式名称は粗挽き200Gバーガー(参照)です。こちらはまず単品で670円というブルジョワ価格なのでそもそも勝負にならなくて当然なのですが、ただ、かけた金の分ちゃんと納得させる出来になっているので、開発者は良い仕事をしたなあと思ってます。
この商品の特徴は「肉の旨みをストレートに伝える」という一点に集約されます。パテの量も多めですが、肝は風味の方です。咀嚼してみての味わいはステーキ的なもので、普通のハンバーガーのパサパサしたパテと全然違います。肉汁も込みで食べているジューシーな食感は、他所のハンバーガーではちょっと味わえません。ステーキ的とは言っても挽肉ですから歯を立てたところから普通に齧り取れるので、食べにくいという事もありません。ベッカーズは通常のバーガーも充分いけるのですが、Gバーガーはさらに上等な感じです。人が見てなければ包み紙の底に溜まる肉汁をすすりたいほど。各社が出しているスペシャルバーガーの類では、私が体験した中では文句なしの頂点です。
それで、これは欠点だとは思っていませんが、女子供老人にはちょっときつい商品でしょう。やっぱり量があるので、食べ終えるのが一仕事です。それだけにただならない満足感もあるのですが。この商品を注文すると膝に掛けるための紙ナプキンが支給されるのですが、これは決してはったりではありません。慣れないうちは確実に肉汁をポタポタ零します。慣れても、口の周りをベタベタにするのは避けられず、メイクを気にする女性にはお勧めできません。
そういえば2ちゃんねるで、こういうのが本来のハンバーグステーキなんだ、マックなどのパテはファーストフードに都合がいいように改良(劣化)されてるんだという突込みがあって、事実かどうかは分かりませんが納得しました。確かにマックのバーガーに挟んであるパテは単品のハンバーグとして成立しないように思えます。どんな類の店だろうと、あのパテを皿に1枚乗せて客の前に出す勇気はないでしょう。