小田裕一郎(作曲家)

子供の頃から耳に付いて離れない曲に、ドラマ「名犬ロッキー」の主題歌がある。「風が変わる前にこの町を出て行こう」で始まるオープニング「自由をつれて」と、「悲しいことは半分ずつに二人分ければすぐに忘れる」で始まるエンディング「お前とぼく」、どちらも爽やかで癖のない名曲だ。放送から30年ほど経った今になって、入手できないかと、まず曲名から調べることになり、作曲家が小田裕一郎という人だと分かった。
Wikipediaではさらりとした記述に留まるが、本人のサイトでディスコグラフィを確認したところ自分が好きだった曲が次々登場して驚いた。一部だけ挙げても前述の名犬ロッキーの主題歌の他に、

ただの天才だった。とにかく曲想が自分の好みにピンポイントなので、もう褒めるしかない。音楽業界について自分が無知だというのもあるが、80年代のポップシーンでこれだけ輝いていた作曲家が今あまり有名ではない(と思う)のはどういうことなんだろう。やはり縁の下の力持ちという扱いなんだろうか。
で、きっかけとなった名犬ロッキー主題歌はシングルレコードが出ただけらしく、これらを収めたCDなどは見当たらない。まだ当分、頭の中で演奏を続けるほかにないようだ。