味噌一 らーめん&赤造りらーめん

味噌一の三軒茶屋店で「らーめん」と「赤造りらーめん」をそれぞれ別の日に食べてきた。
独特のマナーがあったりして泡を食うのを防ぐため、まず事前にサイトを確認。
味付け玉子・火吹きメンマは定額ではなくカンパ制とあり面倒な予感があったが、別に店員とのやり取りがあるわけでなく、脇の缶に硬貨を入れて自分で小皿へ料理を取るだけの簡単な方式。
サイトの感じは色々オリジナルで作ってるいわゆるこだわり系の店で、Tシャツ腕組み系とまでは言わないにせよ平成年代らしい店舗。ただ麺を茹でるズンドウに緑菜やニンジンをたっぷり入れてるのはどういう意図でやっているのか。野菜の旨みと言われているものは実際にはほとんど糖類の甘みで、本当の意味での旨み成分(特定のアミノ酸有機酸)を含むのはトマト・シイタケ・昆布などごく一部に限られる。そういったものは店舗の画像からは見えないし、むしろその辺りの食材は麺と茹でるのではなくスープの方に使うべき。この行為には何かそれ以外の理由があるのだろう。
一方食べログではほぼ3点という可も不可もない評価で、まるで昭和から変化せずにやってる赤基調の油っぽい内装の古臭いラーメン店を予想させ不安になる。自分は平成風の方を贔屓にしている。そっちの方がうまいというより、単に古臭い店舗の似たり寄ったりのラーメンは食べ飽きてるというだけなのだけど。


相反する印象を抱えて入店したところ店内はちゃんと広さがあり、内装も平成年代の感じのラーメン店で一安心。
そして食べ始めてすぐ、評価に納得した。この店舗が色々な工夫をしてるというのはたぶん嘘ではない。刻みニンニクや、自前で焙煎したという白黒ミックスの胡麻も各座席に置いてある。だがそれらを加えても、普通の味噌ラーメンだ。他人に伝えられるような特徴がこれといって無い。驚いたことに赤造りらーめんの方も、はい、八丁味噌ですね、という以上の印象は無かった。
麺を食べ終えたのち麦飯を投入してスープまで完食する程度にはおいしいから、たまには来てもいいはず。でも多分ここに来るよりは、他の特徴のある店舗へ足を向けてしまう予感がする。