壱角家 ウィンチェスターラーメン ビルド

6月20日発売、税込み980円。
壱角家 ウィンチェスターラーメン ビルド 広告
壱角家 ウィンチェスターラーメン ビルド 実食
ホラー映画『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』(原題:Winchester)のコラボレーション。ラーメン屋のこういう無茶なコラボレーションは結構好き。一枚目のサンプル写真のインパクトが凄い。まるで食欲をそそらない見た目もコンセプトがホラー映画だから仕方ない面があるし、客も分かってて注文するのだからそこに罪はない。奥に整然と並べられた海苔がウィンチェスターハウスの三角屋根を模しているところに感心した。中央の黒い球体は固められたキムチで、それを広げていくことが増改築されていくウィンチェスターハウスを表現しているそうだ。つまりこのラーメン自体が箱庭的なウィンチェスターハウスの見立てであり、真っ赤なたれは屋敷が血に染まることを予感させる。なかなか期待させるギミックだ。
そして目の前に置かれた実物が二枚目の写真。おい、赤いたれはどこへ行った。最初から中に混ぜ込まれているのか。球形のはずのキムチは既に解体され右上の方に無残に漂っている。こうなってくると特注の赤黒麺のビジュアルも恐怖というより単に生理的嫌悪感を催すものにしか見えない。ひどい仕事だよこれは。
味はやや酸味のある家系豚骨という感じで別に不味くはない。特別な美味しさもないが、失敗したコラボレーションとしては食えるだけまだましな方かも知れない。