テルモ 電子体温計 ET-C231P

テルモ 電子体温計 ET-C231P
2014年暮れのこと。
40度近い熱が出て、長年使用してきたオムロンけんおんくんMC-106B(写真下)の世話になった。
機能的にはまだ問題ないが、液晶表示の縁からじわじわと黒ドット化が進行しており読みにくい。
ここらでもっと早く検温が終わる最新式のなんか凄い体温計(曖昧なイメージ)に変えてみたくなり、ちょっと探してみた。
まず2ちゃんねるで専門板を探すが、体温計どころか医療機器のスレッドすら見当たらない。
まあ、体温計なんてそんなに日進月歩というほどホットな分野でもないのかもな‥‥。
あと案外アメリカの方が先を行ってる分野なのかも知れないと思い立ち、今度は米アマゾンに行ってみる。
折角なのでおでこや耳で測定するタイプの体温計のユーザーレビューを見ていくと、やはりというか問題は測定が不正確だというもの。
よく売れてるモデルでもその手の酷評が絶えないので、もう諦めて近場のマツキヨで普通の接触式体温計を購入するに至った。
それがこのテルモET-C231P(写真上)。
平均20秒で測定できるということだが、注意が必要なのはこれは予測温度だということで、「20秒間の温度上昇カーブから10分後の値を予測して表示する」というもの。
測定ズレというか予測ミスは確実にあるだろうなという前提で、腋下で検温して比較してみた。
まず古い方のMC-106Bで測定。3分半くらいで結果が出て、36.7度。
次に新しい方のET-C231Pで測定。20秒後に表示されたのは36.9度。なるほど、予測型は実測値より高めに出るというのは本当らしい。
予測温度が出た後も腋下ではさみ続けると4分後くらいに実測値表示に切り替わり、ここで36.8度。あれ、実際に高い‥‥?
約10分後に実測完了のアラームが流れ、ここでの値は36.9度。予測的中だった。
高めに出たのは3分半後の実測値と10分後の実測値の差で、じわじわ0.2度上がったというのはむしろとても良く納得できる。
そして36.9度は日本人の平均体温そのままでもあり、健康すぎ。
オムロンの同価格帯商品でも15秒で予測値表示、3分過ぎから実測値表示になり、10分で実測完了となる機能を備えている。
短時間測定からの予測値で疑わしい体温が表示された時は、検温をそのまま続けて3〜4分後からの実測値を確認することで妥当性を検証していくのが良さそう。
その意味ではおでこや耳で測定するタイプにしなくて良かったとも言える。
そういう体温計に長時間測定の機能があるのか分からないが、仮にあったとしてもおでこや耳で検温する姿勢のまま数分間動かずにいるのは大変というか、おそらく無理。
長時間測定ならやはり腋下体温計が楽だろう。
とりあえず1回だけで結論を出すのは性急かも知れないので、1ヶ月かけて8回測定してみた。
結果、予測値が実測値より3分高かったのが3回、2分高かったのが4回、1分高かったのが1回。
的中は無し。予測値が実測値より低かったことも無し。
それでも最大3分の誤差なら、自分的には充分実用的だと思うので、これからは20秒の予測値で運用していくつもり。