松屋 たっぷりシャリアピンソースのポークソテー ライスセット 追い足しシャリアピンソース

期間限定で3月15日発売。ライスセット税込み670円、982kcal。追加ソース130円、300kcal。
松屋 たっぷりシャリアピンソースのポークソテー ライスセット 追い足しシャリアピンソース
このシャリアピンソースを使ったポークソテーは2017年から「厚切りポークソテー」の名前で発売されており今回は名前をちょっと変えてきた。
追い足しシャリアピンソースはご飯に掛けた。自分が定食を丼物に変える一番の理由がソースをご飯に掛けたいからなので、こんな風にソースを別売りされると無理におかずを載せなくてもいいか‥‥となる。しかし130円という値段はともかく300kcalは大きい。脂質24.5gは牛皿並盛に匹敵するので仕方ないか。
きのこソースじゃなかったっけと思ったらそれはシャンピニオンソースの方だった。シャリアピンソースは1936年に帝国ホテルで考案されたもので、ドリアと同じく日本生まれの洋食。同名の歯の弱いオペラ歌手のために玉葱の酵素でステーキ肉を柔らかくすることを目的としていた。しかし今回の松屋のメニューに関しては肉をソースに漬け込んだとプレスリリースに書かれてないので後掛けのようだし、そもそも「あめ色になるまで煮詰めた」時点で酵素は失活しているので肉を柔らかくする効果はなく、単に美味しいだけのソースということになる。
ベースはたぶん醤油系で、玉葱とにんにくの風味が強く自分好み。味が濃いのでご飯にもばっちり合う。追加ソースは今後も続けてほしい。
豚肉が切り分けられているだけでなく筋状に切れ目が入れられていた。完全に等間隔なので包丁ではなく、筋切り器(テンダライザー)を使っているのだろう。切れ込みが深くて端の方が細肉みたいに切れてるところもあり。こういう工夫は松屋では初めてだと思うが、これがないと嚙み切るのに一苦労したかも知れない。食べやすくなるのは良いと思う。
ネーミングにはちょっと引っかかる。醤油系の玉葱ソースというのは日本では標準的なステーキソースの一つで、例えば去年ビフテキ丼でやったジャポネソースも同系統なので、今回のメニューが何をもってシャリアピンソースを名乗っているのか正直分からない。おそらく線引きできるものではなく、にんにくの多さとか玉葱をどの程度細かくしてどれだけの時間煮込むとか、そういう傾向の差はあれど結局言ったもの勝ちの世界なんじゃないかな。