からやま カレーからあげ丼

期間限定で本日発売、税込み649円。
からやま カレーからあげ丼
2018年に販売されたCamp監修のカレーからあげは普通の唐揚げにカレーの色と香りを付加した感じで割と大人しかった。今年のカレーからあげは打って変わってカレーを直接掛ける形式となり、見た目はワイルドだが顧客が求めるカレー唐揚げはこれだよなという印象。
期間限定唐揚げに合わせたメニューとしてカレーからあげ定食・合盛り定食まではいつもの流れだが、今回はこの丼物も発売された。単に定食の内容物をご飯に盛っただけではなくいくつか相違点がある。
まず定食より110円安くて、定食は唐揚げ4個のところ丼は3個になっている。この盛り付けだと確かに4個は無理そうだが、キャベツ抜きを指定して唐揚げを143円で1個追加するという注文は受けて貰えるかも知れない。
定食のカレーからあげは表面にカレーを塗布した感じだが、丼の方はご飯を食べる用にたっぷりとカレーを掛けてある。カレーに溶き卵が足されてるのもお得な感じ。たぶんレギュラーメニューのからあげカレー用のカレーをそのまま用いているのだろう、玉葱が載るし牛肉の欠片も入ってる。
この手のメニューだと実物はサンプル写真ほどソースが掛かってない事もよくあり心配していたが、結論から言えばご飯を食べるのに十分な量のカレーが掛かっていた。これは並盛だけど大盛でもたぶん大丈夫じゃないかな。
色々工夫を感じさせてくれて注文した甲斐のあるメニューだった。
唯一欠点を感じたのは、これは唐揚げの宿命だがソースが衣の上を滑ってしまいあまり定着しない。パン粉の衣ならソースが絡んで染み込むのでこういう問題は起きにくい。唐揚げを齧って断面にソースを付けたりもしてみたが、風味の一つとしてカレーが付いてくる感じでカレー味の唐揚げとまでは言い難い。次はこのあたりの問題を解決してくれると嬉しい。例えば衣より内側のどこかにカレーソースが封入されるような形式が良いかも知れない。
あとプレスリリースに書かれた「旨味がギュッとつまった」という近年外食産業で流行りのフレーズが嫌。どんな料理にも使える便利な表現と化しているので何の特徴も表さない無意味な穴埋めでしかないし、旨味を詰めるための特別な調理法を使ってるわけでもないので端的に言って嘘。旨味を詰めるというのは例えばトマトを煮込んで水分を飛ばし、旨味成分の濃度を上げるといった手法に用いられるなら納得できるけど、そんな用途でこの表現が使われた例がない。何一つギュッとしてないのでやめて頂きたい。