かつや カツ煮冷やしそば

期間限定で9月2日発売、税込み759円。
かつや カツ煮冷やしそば
かつや ポスター台
冷たい蕎麦の上に温かい卵とじカツを載せたメニュー。それだけならまあ冷やしカツ丼というものもあることだし理解できなくもないが、さらに半盛りの茶碗飯を付けるという中途半端なことをしている。これもうカツ丼と冷やし蕎麦のセットのトンカツを載せる場所を間違えたやつでしょ。
というわけで何ならトンカツは飯の上に移動してやろうかと思っていたが、茶碗では小さすぎるので大人しくそのまま頂いたところ、意外と工夫が凝らしてあった。

  1. 蕎麦がぎっしり積まれ、その上にトンカツを載せてある。トンカツは汁に浮かぶのではなく蕎麦に支えられており、汁もひたひたに入れるのではなく少なめに加減してあるので汁に浸る部分はトンカツの下側だけに限定される。ただし端っこの方のトンカツは汁に転落する。
  2. 汁は室温より若干低いくらい、あるいは水道水くらいと言うべきか、「温かくはない」くらいの温度。きんきんに冷やされてるのではないためトンカツも急速に冷えるわけではなく、食べるのにあまり時間をかけなければ温かさをそこそこ保っている。

そんなわけで意外と普通に温かい卵とじカツを食べることができた。卵とじカツは安定の美味しさだし、固めの蕎麦と冷たい汁も普通に美味しくて確かに夏向き。後半はカツに辛子を掛け七味を振って食べ、蕎麦を食べるときにも七味をたっぷり振った。そういや元々カツ丼は蕎麦屋で提供されることが多いから相性が悪いわけがないんだな。冷やしというところが風変わりなだけで。
蕎麦はカツの下なので、食べる順としてはまずカツでご飯を食べ、残った蕎麦をあとで食べる形になる。やっぱりこれカツ丼と冷やし蕎麦のセットだな。カツと蕎麦を同時進行で平らげることも出来なくはないけど、そのあと冷たい蕎麦汁を啜りながらご飯を食べる図を想像すると合理的な食べ方には思えない。
あと実質蕎麦付きカツ丼ということで触れないわけにいかないのが本来のカツ丼との比較。まず80gロースと120gロースのどちらなのかプレスリリースでは一切言及されてないが、わざわざ120gにするなら必ず書くだろうと考えると80gの可能性が高い。実物のカツについても個人的印象として120gは80gと比べて左右の長さは似たようなものだが、前後の奥行きがこれよりもっと丼ぎりぎりいっぱいに広くなる気がするので、これは80gロースだと判断する。
またコスト面で考えると120gロースのカツ丼(竹)が今回のカツ煮冷やしそばと同じ759円で、もし120gロースなら実質無料で蕎麦を追加という無茶な状況になってしまい、これはありえない。
そうなるとご飯の量という些細な違いを無視すれば実質カツ丼(梅)572円に冷やし蕎麦を付けたもので、差額の187円が冷やし蕎麦の代金となる。あれ? もっと暴利を取ってると予想していたけど、店の手間を考えたら全然悪くないなこれ。てんやだと小そば追加で270円とかだし。
ところで二枚目の画像は店頭のポスタースタンドが真っ白なことを示している。普段ここには期間限定メニューのポスターが貼ってあるが実は発売日からこの状態だったので、期間限定メニューが売り切れか未入荷などの理由で販売できないという意思表示だと思っていた。しかし今朝オープン直後の時間帯でもこうだったのでさすがにおかしいと思い入店したところ、普通に注文できたという次第。
いま品名で画像検索してもこのメニューに限ってはいつもみたいに店外に貼り出されたポスターの画像が一切出てこないので、他店も同じ状況かも知れない。ポスターの印刷が間に合ってないだけならいいが、これは食材を充分用意できなくてすぐ販売終了するパターンじゃないかと勘繰っている。アークランドサービスではたまにあるんだよね。超短期で終売になってしまい、発売日から一週間後くらいに訪問したらもうないというがっかり体験。