台湾ラーメン 武骨家・麺屋こころ

武骨家 台湾ラーメン
これは7月24日に食べた武骨家の台湾ラーメン、税込み690円。外食で台湾ラーメンを食べたことがなかったので試しに注文してみた。
スープは普通の醤油ラーメンスープで辛くも何ともなく、そこにニラ・もやし・ピリ辛挽肉を載せている。何と言うか、不味いまで言わないし一応食べられるけど、本当にそれだけの味。
麺はぼそぼそ太麺で、ここのメインである家系ラーメンには合うけど、台湾ラーメンだとこの種の麺の悪いところばかり印象に残り相性が悪い。普段自分がラーメンを食べるとき麺の良し悪しはろくに分からないが、そんな自分にさえこの麺は残したくない意地で胃袋に収めるのが精一杯。
チェーン店と言ってもここの家系ラーメンは及第点だったので悪い印象は持ってなかったが、この商品で信頼度がかなり下がった。
食べ終えたあとも疑問が拭えなかった。こんなものが名古屋名物になったり、これを元に台湾まぜそばみたいな逸品が生まれるだろうか。これは形だけ真似したまがい物なのでは? そこで思い出した。ここ溝の口には本家本元で店主が修行した麺屋こころがあって、メインは台湾まぜそばだが台湾ラーメンも扱っている。そっちなら本物の台湾ラーメンを食べられるはず。
麺屋こころ 台湾ラーメン
というわけで本日11:24(開店6分前)に麺屋こころの待ち行列に9番目に並んだ。ここは12席なので最初に入店できるグループだが結構ぎりぎり。
台湾ラーメン税込み780円。武骨家より90円高い。本当ならニラを追加したいところだが、本物の台湾ラーメンを知ることが今回の目的なので、我慢してノーマルの台湾ラーメンのみ注文。
入店した順に料理が提供され、自分のところに来たのは11:56だった。一人あたり約3分かかってることになる。複数人で分担してこれだから結構大変そう。
食べてみると、これが武骨家とは全く別次元だった。
スープは醤油系でスープ自体に辛味があり、スープだけ啜ると掛け値無しに美味しい。旨味が素晴らしく、しっかりした辛さも心地良い。
麺は普通の中華麺と素麺の間くらいの細麺。これが挽肉やニラを程好く絡め取る。挽肉に旨味と辛味が付いているので美味しく食べられる仕組み。
スープは必要な分量だけなので、食べたり飲んだりを繰り返すと終盤は自然に残りの挽肉ごとすっきり飲み干せる。スープたっぷりの日式担担麺だと挽肉のためにスープを飲み干すのが一苦労だったりするが、これならそういうことはない。
食べ終えての感想は、腹を満たすだけだった武骨家の台湾ラーメンと、食べて幸せな気持ちになれる麺屋こころの台湾ラーメン、同じ名前でこうも違うものになるのかと不思議な感じさえする。
最初は見た目だけの模倣から始めたとしても、まともな舌の持ち主が味を向上させていけば武骨家の台湾ラーメンみたいなことにはならないはず。
武骨家は妥協点が相当低いのだろう。この程度では客に出さないという決断をできる人が武骨家にはいないのだ。