本日発売。税込み450円、759Kcal。
吉野家が鶏肉料理を出すのは2012年以来、6年振りとのこと。「鶏も、うまいぞ。」という何だか偉そうなキャッチコピーが目に付く。牛丼チェーン店で最も保守的な吉野家が少しでも冒険するのは歓迎したい。昨年の実績だと自分が吉野家に行った回数は松屋の十分の一未満で、理由はあの変わり映えの無いメニューが魅力に乏しいせい。
このメニューを鶏すき丼という名前で売るのは率直に言って景品表示法違反だろう。葱も白滝も木綿豆腐も入ってないし、逆に玉葱はすき焼きの具材としては少数派。醤油系の甘辛い味付けというだけですき焼きを名乗っていいならお宅の牛丼も牛すき丼じゃんね。そんなわけで味付けは牛丼・豚丼と同じく甘辛醤油系で玉葱が入ってることも共通。違いは半熟玉子と山椒の小袋が付くこと。
味は美味しい。牛丼・豚丼と違ってごろっとした鶏肉が入ってるので食べ応えがあるところもいい。ぴりっとした山椒も良い感じ。半熟玉子を崩して鶏肉にまぶしてみると擬似親子丼という風情でよく合ってる。後半は卓上の紅生姜や七味を追加してみたところそちらの組み合わせもちゃんと美味しく、味変え要員として問題ない。
最後に牛丼・豚丼と栄養成分等を比較してみた。丁度3月から新味豚丼が始まったことでもあるし、今年はこの三つが基本メニューになるのかも知れない。ただし半熟玉子付きで比較するのはフェアでないと思うので、価格と栄養成分から半熟玉子の分を差し引いたものも合わせて掲載する。
A−鶏すき丼
B−鶏すき丼(半熟玉子抜き)
C−牛丼
D−新味豚丼
項目 | A | B | C | D |
---|---|---|---|---|
価格(円) | 450 | 380 | 380 | 350 |
熱量(kcal) | 759 | 678 | 669 | 604 |
蛋白質(g) | 30.0 | 22.8 | 19.4 | 17.9 |
脂質(g) | 22.7 | 17.3 | 23.4 | 15.3 |
炭水化物(g) | 106.4 | 105.5 | 95.1 | 96.5 |
食塩相当量(g) | 4.3 | 4.1 | 2.7 | 2.1 |
半熟玉子の分を引くと価格帯は横並びで、鶏すき丼は高蛋白低脂肪の傾向がある。とは言え予想していたほど決定的な差ではなく、この程度なら単純に牛肉・豚肉・鶏肉のどれを食べたいかの気分で選んでいい気がしないでもない。