天下一品 味噌ラーメン 赤ん粉2辛

味噌ラーメン税込み890円、赤ん粉2辛100円。
天下一品 味噌ラーメン
時短営業解除で仕事帰りに天下一品へ行けるようになり、ほぼ1年ぶりの訪問。
以前にこってりを食べたので今回は別のものを。辛くするスパイスである赤ん粉(あかんこな)が気になっていた。スタンダードな使い方はこってりにこれを足した赤んこってり(あっさりの場合は赤んあっさり)のようだが、天下一品には味噌ラーメンもある。味噌ラーメンと唐辛子の相性の良さは誰もが知る通りなので味噌ラーメンと赤ん粉の2辛を注文。
普通の味噌ラーメンが出てくるという予想は外れてどろどろのやつが来た。こってりより100円高いのでこってりに100円分の味噌を足した形か。天下一品にはこってり以外に目もくれない客が多そうだが、この味噌ラーメンならそういう客の気も引けるだろう。食べてみると味噌の風味とこってりらしさの両方が味わえてお得感あり。こってりの方にそこまではまってない自分としてはこっちが好きかも知れない。
途中から赤ん粉を足す。唐辛子と山椒と黒胡椒をブレンドしているのはいい工夫だと思う。それぞれの辛味成分であるカプサイシン・サンショオール・ピペリンは各種受容体への作用が異なる。一つの受容体に与えられる刺激には限度があるので複数の受容体を責めるのは効率が良いし刺激の種類に幅が出る。
2辛はしっかり辛い。スープがどろどろなことも辛さの持続性を高めているのではないか。なぜか分からないが大体こういうのは2辛が自分には丁度いい。辛さの基準は店ごとに異なるだろうに不思議なことだが、1辛=「序の口」、2辛=「しっかり辛いが激辛までは行かない」というイメージが世間的に共有されてるのかも知れない。
天下一品は帰宅経路と逆方向なのでなかなか足が向かないが、今後訪問するときは毎回赤ん粉を注文しそうな気がする。味噌ラーメンも赤ん粉も2020年に登場した新顔なので定着してほしいところ。次はご飯類を足そうか。
販売終了した味がさねはラーメンに白胡麻・揚げ葱・おろしにんにく・肉味噌の順番で薬味を足していくものだったようで、味噌つながりである味噌ラーメンは味がさねの後継という意味合いもあったのかも知れない。味がさねも美味しそうなので食べてみたかったけど、味がさねという名前にはどんな味なのか想像させる力に乏しいので、そのアピールの弱さが販売終了を招いた原因の一つであったように感じる。それに薬味や食器の多さは明らかに準備が面倒かつ洗い物が増えるので、よほど売り上げが良くないとその負担に引き合わなかっただろう。