松屋 豚ビビン丼 並盛

本日発売。税込み500円、729kcal。
松屋 豚ビビン丼 並盛
牛ビビン丼も同時発売されたが、ビビン丼なら豚肉だよなという感じでこちらを注文。2019年の対決で人々が求めているのは豚の方だと結論が出ているのに、それ以降も事あるごとに牛肉のビビン丼を推してくる松屋は本当に諦めが悪い、と豚肉派からはそう見えるけど、牛肉派にとっては頼もしいということになるのか。
結果として現在松屋は牛ビビン丼・豚ビビン丼・アンガス牛焼ビビン丼の3つが同時に並び立つというちょっと珍しい状況になっている。3番目のアンガス牛焼ビビン丼は元はと言えば2021年3月発売の旨辛牛焼ビビン丼の後継で、いずれも菜類が入ってないただの焼肉丼という風情のメニュー。これもそんなに悪くはないが、本来ビビンパを混ぜるのは多様な菜類や肉を均一に食べるためにある。肉とキムチしか入っておらず混ぜる必然性のない牛焼ビビン丼をあえて混ぜるのは、何かとても行儀の悪い行為なのではないかという感覚が拭えない。あれが混ぜ飯として許容されるなら牛めしに生卵を落としたものだってぐちゃ混ぜにして食べても構わないだろう。牛焼ビビン丼はご飯とおかずを混ぜることがどう位置付けられるかという、日本の食事マナーを揺さぶる松屋からの挑戦なのか。
そんな与太話はともかく、きんぴらが入った本来の形のビビン丼は約1年ぶりの登場になる。これだよこれ、この一つまみのきんぴらが混ぜたあとの風味と歯ざわりに確かな影響を与える。今回は牛ビビン丼も同じスタイルなので、2019年の対決もこれだったら接戦になったんじゃないかな。あのときの牛ビビン丼はあっさり上品系だったのが敗因だったと思っている。本来のビビンパはナムルたっぷりで健康的に食べられる料理だけど、松屋のビビン丼はコチュジャンでしっかり味付けされたジャンクな味わいが特徴なわけで。
半分くらい食べたら納豆を追加して混ぜ直し、具沢山の納豆ご飯へと変貌させる。これはビビン丼以外でもできるけど、こういう贅沢な納豆ご飯を食べられるのも松屋のいいところ。
最後に前回2019年に復刻したときのビビン丼と成分比較を行なう。対象は並盛。

商品 熱量(kcal) 蛋白質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) 食塩相当量(g)
2022年版 729 26.2 20.2 106.5 5.5
2019年版 792 23.2 28.3 104.8 4.9

カロリーは1割減、蛋白質は1割増、脂質は3割減。この変化の理由は赤身肉になったことが大きいだろう。